1.アドバイザーについて
リフォームはどこで行っても同じ?
いいえ、「リフォームはどこで行っても同じ」では、ありません。
リフォームプランは、アドバイザーによって変わるからです。
信頼できるアドバイザーを選ぶことが、
リフォームに失敗しない為に必要な第1のコツです。
事例1.氷見市十二町のお客様の場合
私(久保)への最初のご要望は、
「浴室がタイルで、冬とても寒い。システムバスは、とても暖かいと聞いたので、そうしたい」というものでした。
ただ、現場を確認に伺うと、浴室のすぐそばに井戸があり、スペースの都合上、通常の工事では対応できない状態でした。
かといって、井戸を避けて増築すれば、大きな費用がかかります。
そこでお客様の悩みやご要望を、再度じっくり確認させていただきました。
「寒くて困っている」
「けれど多額の費用はかけられない」・・・
その後もいろいろお話しを聞かせていただいた結果、
私は、「増築リフォーム」ではなく、「浴室乾燥暖房機の設置」をご提案しました。
お客様の本当のご要望は、「寒くないお風呂」であることが、ご相談の中で、きちんと明確になったからです。
もちろん、「システムバス」にすれば、もっとずっと快適になることでしょう。
けれども、費用とのバランスを考慮すれば、「本格的なリフォーム」をしなくても、お客様の悩みを解決できることもあるのです。
結果として、私のプランを受け入れていただき、工事完了後、お客様のご家族皆様に大変喜んでいただきました。
この事例は、とても大切なことを示唆しています。
それは、あなた様の悩みを解決する方法が、リフォームすること以外にあるかもしれない ということです。
何だか当たり前すぎて、今のあなた様には、ピンとこないかもしれません。
けれども、「家のここが困る」⇒「リフォームしなくては」という思いで一杯になると、お客様はもちろん、そのご相談を受けたアドバイザーですら、上記の考え方ができなくなる場合があるのです。
「今、この家は何をすべきなのか」を考えるのと同時に、「何をしなくていいのか」という視点を忘れないことが、プロのアドバイザーには求められているのです。
事例2.氷見市比美町のお客様の場合
事例1は、費用の大幅な削減ができたお話しでしたが、
逆に予算が少し増えても、とても喜ばれるケースがありました。
「お風呂のお湯が赤く、量も少なくて困っているので、配管をやり直したい」とのご相談がありました。
普通は、給湯管の布設替工事を、ご提案することになります。
けれどもよくお話しを伺っていると、それだけではなく、
実は浴槽が狭くて足を伸ばして入れないことに、
かなり以前から、ずっと不満を持っておられることがわかりました。
でもそれを解決するには、大きな費用がかかるものだとも、思っておられたようでした。
私は、給湯管の布設替工事を行うこの機会であれば、
あともう少しの費用を追加することで、
広い浴槽を入れることが可能になることをご説明し、
それに基づいたプランをご提案しました。
ご提案は受け入れられ、リフォームをさせていただいた結果、
ご家族全員に、本当に喜んでいただきました。
この場合、一時的には予算が増加したように見えますが、
浴槽の狭さに対するお客様の潜在的なご不満はかなり強く、
私のこれまでの経験上、今回工事しなくても、そう遠くない時期に再度リフォームされるであろうことは明らかでした。
そうした場合、今回の工事とかなりの部位が重複し、最終的にお客様が支払う合計額は、約2倍程になってしまうかもしれませんでした。
この事例も、とても大切なことを示唆しています。
それは、あなた様ご自身が、本当の悩みに気付いていないことがあるかもしれない ということです。
この場合、私のお客様への質問は、こんな感じでした。
「お客様のお悩みは、よくわかりました。ところで、他にお困りごとはありませんか?」
やはり、当たり前のことのように聞こえるかもしれません。
けれども、一生に何度も行えないリフォームで、「もうちょっとこうしておけば良かった」といった悔いを残さないために、とても重要な質問なのです。
お客様の潜在意識に眠る悩み事を、顕在化させることは、アドバイザーの重要な役割なのです。
以上、アドバイザーに関して、2つの事例をご紹介しました。
ある局面に対し、アドバイザーによって、ご提案が様々な形に変わる可能性があることを、ご理解いただけたのではないかと思います。
アドバイザーによって、プランは変わります。
ですから、リフォームに失敗しない為には、「信頼できるアドバイザーを選ぶ」ことが、とても大切なのです。